千羽鶴を被災地に送るのは偽善や自己満足なのか?

地震大国日本。忘れた頃に大きな震災が起きて、大きな被害になっています。 最近では、洪水などの水害や土砂災害など、数日で甚大な被害が起きることが多くなってきています。 

このような大きな自然災害が起きた時に被災地に送られる「千羽鶴」 日本らしい励ましの表現方法の一つであると思いますが、なにやら物議を醸しているようです。

“被災地に千羽鶴を送る問題” 被災地の人々は「気持ちはありがたいが水や食料のほうが助かる」という緊急時には正直役に立たないという切実な想いと、「数が数なだけに置く場所もないし、捨てるにも捨てにくい」という処分の問題。

ネットやTwitterを見ていると、個人的なイメージですが98%ほどが「被災地に千羽鶴を送るのはやめたほうがいい」という意見が大半でした。

しかし「千羽鶴を送る側」の人たちも言い分もあるはずと考えて、今回は千羽鶴を被災地に送るのは偽善や自己満足なのか?というテーマで「千羽鶴を送る人の気持ち」の目線を軸に考えていきたいと思います。

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千羽鶴を被災地に送るのは偽善や自己満足なのか?

「気持ちはありがたいが水や食料のほうが助かる」という被災地の方々の多くの声がある以上、千羽鶴を送らないほうが良いのかもしれない。 

しかし千羽鶴を送る人たちも悪意を持って送ってはいないということだけは、わかっていただきたい。 そうすると“偽善”や“自己満足だ”という意見が多く見受けられます。 

個人的に調べた結果、被災地に千羽鶴を贈りたたいと思っている人たちの「外的要因」と「内的要因」をまとめてみると以下の通りでした。

◯外的要因

  1. 幼稚園生や小中学生が授業の一環で作成
  2. 主にシニアの方が町内会などの集まりで作成

◯内的要因

  1. 募金だけだと投げやりな感じがする
  2. 頑張って欲しいという気持ちを伝える手段として
  3. 千羽鶴のほうが折り紙代を募金するより価値が高いはず
  4. 募金しても正しく使われているか不安だから

そして両方に共通しているポイントは「微力ながら被災地の力になりたい」「個人単位で寄付できるお金が少ない」という気持ちの面から、比較的少額でプラスα労力を加えることで価値がある物=“千羽鶴”のほうがより価値が高いという結論に至るのではないかと思っています。

結果的に被災地にとって好ましくない千羽鶴ですが、ちゃんと「行動」に移しているため、募金もなにもしていない人が口を出すのは違う気がします。 小さいお子さんが気持ちを込めて作った折鶴もあるでしょう。 そんな姿をみて「千羽鶴は邪魔だから作らなくていいよ」とは言えるでしょうか?

しかし、大前提として被災地の方々の意見を尊重しなければ、“偽善”や“自己満足“と言われてしまう可能性が高いので、今後は千羽鶴は被災地には送らないという方向性で行くべきだと思っています。

千羽鶴を送ろうと考えている方々に向けて

「善意で送っているのに」

「それでも貰って嬉しかった人がいるはず」

「紙幣で鶴を折れば貰って嬉しいはず」

このように被災地に千羽鶴を送る肯定派の意見もあります。

確かに貰って嬉しかった人は“ゼロ”ではないでしょう。ちゃんと気持ちが届いた場所もあるでしょう。 しかし、本当に足りていない“水”や“食料”を貰って嬉しかった人はどれほど居たでしょうか?  本当に被災地のためにと行動したいのであれば、答えはわかっていただけると思います。

紙幣で鶴を折るリスクは「わからなかった場合捨てられる」「解体する手間がかかる」「現金のためトラブルを起こしかねない」ということ。 なので、労力を賭けるくらいならば募金していただければ済む話かと思っています。

「足りていないモノを送るのであって、贈りたいものを送るのではない」 そうでなければ偽善や自己満足と言われてしまう可能性があります。

しかし、場合によっては千羽鶴を作成してしまった方もおられるかもしれません。 捨てるわけにもいかず、困っている方もいるはずです。 個人的にこの方法が答えなのではないかと思っています。

勿論神社にもルールがありますので、地元の神社に確認は必要です。 

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千羽鶴以外の気持ちの届く救援物資とは?

お金は無いけど気持ちを届けたいという声は多く、日本人の心の優しさが垣間見れます。 「どんな物が被災地に一番喜ばれるのか?」と考える人もいるでしょう。結論から言うと「何もわからない人は募金してあげましょう」という事に尽きると思います。

募金の金額は少ないからと躊躇されるかもしれません。 しかし、日本人が一人ずつ10円募金するだけで10億円以上の金額が集まります。 

平成30年7月豪雨緊急災害で大きな被害があった倉敷市の実際の事例がこちらです。

「きっと食料が足りないに違いない」「水を届けてあげないと」など、なにか支援したいという行動力のある人たちが多かったという反面、メインの動きを妨げられると本末転倒。 もちろん支援したいと行動した人たちは、こんなことになるとは思っても居なかったでしょうに。

なので、気持ちで動くのも正解の場合もありますが、「公式のアナウンスがあるまで行動を控える」ほうが良いみたいです。

まとめ

◯千羽鶴を被災地に送るのは偽善や自己満足なのか?

  1. 被災地の方にとっては正直いらないモノ
  2. 10個100個じゃないくらい大量に届く
  3. そのため処分問題、他の物資の到達が遅くなる
  4. 募金が一番の支援に繋がる
  5. 金額は関係ない
  6. 今後、被災地に千羽鶴を送る行為は減っていくはず

入院中に貰って嬉しいと思った千羽鶴。鶴を折る行為を否定しているわけではないですし、千羽鶴が悪いとも思っていません。 しかし受け取り手によっては偽善者や自己満足といった悪い印象になることもあります。 

千羽鶴よりも優先しなければならない物が多いということを伝わっていれば嬉しく思います。 

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